今日のかて キリストにあるアイデンティティ

【1コリント1:2】
コリントにある神の教会、すなわち、わたしたちの主イエス・キリストの御名を至る所で呼び求めているすべての人々と共に、キリスト・イエスにあってきよめられ、聖徒として召されたかたがたへ。このキリストは、わたしたちの主であり、また彼らの主であられる。

パウロの手紙の冒頭に書き出された挨拶には、この手紙を受け取った者への、「あなたは主にあってこのような者なのですよ」という呼びかけか含まれています。
なぜなら、多くの人達が自分が神にあってどのような者とされたのかということを忘れてしまう、あるいは自覚しないままで歩んでしまうからです。
彼が語り掛けるこの言葉はまさに今の私達に、「あなたはこのような者なのですよ。目を覚ましてしっかりしなさい。」と語り掛けている言葉でもあるのです。
「御名を至る所で呼び求めているすべての人々」とは、「すべて主の名を呼ぶ者は救われる。【ヨエル2:32】」と語られているように、主の名を呼び求め救われた者を表す言葉でもあり、また「今までは、あなたがたはわたしの名によって求めたことはなかった。求めなさい、そうすれば、与えられるであろう。そして、あなたがたの喜びが満ちあふれるであろう。【ヨハネ16:24】」と主から約束され、今主の名によって祈ることをゆるされ、今も祈り続けている者達を指す言葉でもあります。

【ヨハネ17:11】
わたしはもうこの世にはいなくなりますが、彼らはこの世に残っており、わたしはみもとに参ります。聖なる父よ、わたしに賜わった御名によって彼らを守って下さい。それはわたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためであります。

つまりは、そのように神の深い愛によって主の名を主ご自身から与えられたクリスチャンを意味する言葉です。
また、「キリスト・イエスにあってきよめられ」とは、

【エペソ5:25-27】
夫たる者よ。キリストが教会を愛してそのためにご自身をささげられたように、妻を愛しなさい。
キリストがそうなさったのは、水で洗うことにより、言葉によって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、
また、しみも、しわも、そのたぐいのものがいっさいなく、清くて傷のない栄光の姿の教会を、ご自分に迎えるためである。

とあるように、主は永遠の愛によって私達をご自身と永遠に一つとされるために、私達をきよめたのだということを意味し、

【ヘブル9:14-15】
永遠の聖霊によって、ご自身を傷なき者として神にささげられたキリストの血は、なおさら、わたしたちの良心をきよめて死んだわざを取り除き、生ける神に仕える者としないであろうか。
それだから、キリストは新しい契約の仲保者なのである。それは、彼が初めの契約のもとで犯した罪過をあがなうために死なれた結果、召された者たちが、約束された永遠の国を受け継ぐためにほかならない。

とあるように私達はキリストにあって、その十字架の血によってきよめられ、神の国を受け継ぐ神の民「聖徒として召された」のです。

【ダニエル7:13-14, 18】わたしはまた夜の幻のうちに見ていると、 見よ、人の子のような者が、 天の雲に乗ってきて、 日の老いたる者のもとに来ると、 その前に導かれた。
彼に主権と光栄と国とを賜い、 諸民、諸族、諸国語の者を彼に仕えさせた。 その主権は永遠の主権であって、 なくなることがなく、 その国は滅びることがない。
[中略]
しかしついには、いと高き者の聖徒が国を受け、永遠にその国を保って、世々かぎりなく続く』。

そして、私達は主の永遠の聖徒とされ、主は天地万物全てのものの主権者であり、この方と「わたしたちの主」という個人的に特別な関係の中に私達はあるのです。
同時に「わたしたちの主」とは私達の、主への特別な愛の呼びかけを含む言葉でもあるでしょう。

どうでしょうか。
いかにあなたが主との特別な愛の関係の中にあり、その神の愛によって特権とも言うべきものを与えられた、いかに特別な者とされているのかということがわかったでしょうか。
これがあなた、クリスチャンです。
まずクリスチャンとしてのアイデンティティを神にあって、聖書に語られる神の言葉にあって持つこと。あなたがどのような者であるのかということをあなた自身がしっかり認識すること。そこから始めることが偽りの中に閉じ込めようとする悪の支配する世の中で、信仰者として生きていくためには重要なことなのではないでしょうか。
この国で信仰を保つことは大変なことだと言われます。
ですが、「しかし、わたしたちの国籍は天にある。【ピリピ3:20】」とあるように、もしもあなた自身が何があっても決して揺るがぬ、神の国に国籍を持つ(神の国を継ぐ)者であることを知識の上だけでなく本当に知ることができるならば、あなた自身が揺るがされることはなくなるでしょう。
神の目に映る本当のアイデンティティにあなた自身が立てますように。




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