恐れず主に近づけ

聖書箇所: 詩篇84篇

主は私達の真の逃れの町となり、罪は血を求め命を求めて緋のように赤くとも、ご自身の血の覆いの内に私達を匿い、この町を(我が贖いの覆いの内を)出るなと、語られます。
むしろ私達自身が主と離れないなら、隅のかしら石の元に生ける石なって一つとされ、主の宮とされて、やがて天国の完成する日に私達が主をお入れする神殿となり永遠にその内に主が住まうことに先駆けて、今主が私達の内に住まい満ちみちてくださる。
私達はその中に永遠にささげるべき天の礼拝に入れられ、永遠の賛美を主にささげつつこの地に生きることがゆるされているのです。
まさに私達は主の「満ち満ちているものの中から受けて、めぐみにめぐみを加えられた【ヨハネ1:16】」のであり、主はこの恵みの中から、つまりこの御国における主との永遠の交わりの中から出てはならないと、さらに私達にやさしく語りかけられるのです。
主は私達が大いなる者、強い者、賢い者で、優れた者であるから、この恵みを与えられるのではありません。
むしろ私達が何も無い者であり、主は私達の弱さをよく知られるからこそ、ご自身の恵みの御座に近づけと語られます。
主はそこでご自身の愛する花嫁である私達にあわれみを注ぎ、御手を伸べて、この地の全てをも私達に与えて、共にこの地を治めさせようとまで言われるのです。何と大いなる恵みを注いでくださるのでしょう。
ご自身の全てを十字架の上に与えてくださった方の、真の望みがこのように私達をあわれみ、ご自身の全てを与えて私達を満たすことであるのです。
ならば、私達の本当の望みは何でしょうか。
この小さき者を主と共に永遠に住まわせてくださいと、「すずめがすみかを得、つばめがそのひなをいれる巣を得るように、万軍の主、わが王、わが神よ、あなたの祭壇のかたわらにわがすまいを得させてください。【詩篇84:3】」と主にただ一つの願いを願い出ることではないでしょうか。
この主の永遠の愛の中から片時も離れることがないように共に祈りましょう。


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